道端で聞こえる霊の声はこれでは?---Holographic Whisper

Holographic Whisper

 

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抽象:
超音波フェイズドアレイ技術を拡張することによって三次元空間オーディオレンダリングの新しい方法を提案する。 超音波を任意の三次元位置に集束させるためのホログラフィック音響発生器として超音波フェイズドアレイを使用する。 超音波焦点における音圧は、空気中の自己復調効果に基づいて可聴音を放射するのに十分に高い。 その結果、超音波焦点は可聴音源として作用する。 このサウンドポイント方式により、従来の超指向性(サウンドビーム)スピーカーと比較して、より柔軟かつ正確に空中オーディオの分配を制御することができます。 この方法は、空気中で音源を自由に生成し消すことができます。 これらのポイント音源は個人的なメッセージや音楽を個人に届けることができます。

超音波は人間の耳に聞こえない周波数の音ですが、音圧がある程度以上に大きくなると変調成分が可聴音として放射される現象が知られています。この現象と超音波の直進性を利用した、正面に狭い指向性を持つ可聴音のビームを作るスピーカがこれまでに開発されています。このスピーカは多数の超音波振動子を同時に駆動するものでした。これに対して私たちは、多数の超音波振動子を個別に適切な時間差で駆動することで空中に超音波焦点を形成し、その焦点でのみ可聴音を発生させる技術を開発しました。これにより、何もない空中に点音源を自在に配置することができます。従来の可聴音のビームでは狙った人物以外に同一直線上に居る人にも聞こえてしまっていましたが、我々の点音源スピーカは狙った人物にのみ耳元でささやくように音を聞かせることができます。これにより、音環境の設計の自由度が飛躍的に高まることが期待されます。例えば、美術館などで展示ごとに異なる解説を来場者に聞かせたり、カフェなど騒がしい場所で人を呼び出したり、デジタルサイネージで道行く人の携帯端末に連動して音を届けたりする用途が考えられます。

 

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Holographic Whisper 2016

集束超音波をAM変調することで、焦点から全方位に可聴音を放射するスピーカです。

この点音源は空中の任意の位置に設置することができ、音場設計の自由度が格段に上がります。例えば狙った人の耳元にささやき声を届けることができますし、空中を飛び回る目に見えない何かを音で表現することもできます。集束超音波の特長

 (1)相手に触らない
 (2)狭い範囲を狙える
 (3)発生場所を自在に変えられる

をフルに活かした応用です。

 

 

例のアレです